社交不安症は、人前で恥ずかしい思いをすることなどを極度に恐れ、そのような状況を避けるあまり社会生活が著しく障害される心の病気(メンタルヘルス疾患)です。適切な治療を受けることで比較的簡単に改善する病気ですから、疑いがあるようなら早めに精神神経科や心療内科を受診することが肝要です。

 

社交不安症(SAD)は、さまざまに呼称されてきた心の病気

社交不安症(SAD・Social Anxiety Disorder)は、日本では「対人恐怖症」「赤面恐怖症」「あがり症」「視線恐怖」などと言われていたメンタルヘルス疾患で、社会不安障害や社会恐怖と呼ばれていた時期もあります。日本不安症学会の提案で従来の「社交不安障害」から「社交不安症」と変更されました。

社交不安症は、人に注目される場面や初対面の人との会話などの緊張を強いられる状況に、「恥ずかしい思いをするのではないか」「悪く思われるのではないか」などと強い不安や恐怖を覚える状態、また、そのような状況を避けるあまり、外出や通勤ができなくなるなど社会的な機能が著しく障害されることをいいます。

 

社交不安症(SAD)を発症しやすい年代

発症は小児期でもみられ10代半ばでの発症が多く、25歳以上での発症は稀とされています。また、受診年齡は30代が中心であり、発症年齡と大きな隔たりがあるのが特徴的です。

これは、社会不安症の症状(手足の震え、動悸、発汗など)の辛さが、他人に理解されにくく、そのため一人で抱え込みがちだからです。生活に支障が出るほど悪化してやっと受診にいたるケースが多くあります。

 

社交不安症(SAD)の症状 「予期不安」と「回避行動」

緊張を強いられる場面での強い不安や恐怖、それに伴う「手足の震え」「息苦しさや動悸」「発汗」「赤面」。これらの精神的・身体的症状が、日常生活に支障をきたすほどエスカレートする、またはそのような場面を極端に避けようとする心の病気です。

社会不安症(SAD)には、下記のような特徴があります。

・ 予期不安…注目の的になること、恥をかくかもしれない行為に対する強い恐怖
・ 回避行動…そのような状況になるかもしれない状況、例えば外出や人の多い場所、会議や通勤などを避ける

予期不安を覚える状況に遭遇すると、恐怖でパニック発作を起こす場合があります。また、回避行動がひどくなると、仕事ができない、家から出られないなど社会的機能の障害がおこり、さらにうつ病を併発することもあります。

 

社交不安症(SAD)の原因、要因 生育環境の影響も

社交不安症(SAD)の原因は明確には分かっていませんが、遺伝的体質や生育環境が大いに影響するといわれています。

社交不安症(SAD)の治療 心配なら早めの受診を

社会不安症の治療には、近年、有効性の高い薬物療法と精神療法が出現しています。薬物療法で不安を抑えながら、認知・行動療法で不安への対処法を身につけていく方法が主流です。

患者さん自身が深刻に悩んでいることが多く、「誰にでもあること」「気の持ちようだ」などの励ましはいっそう本人を苦しめます。ストレスで悪化する場合もあるため、日常生活面のサポートも重要になってきます。正しい病気の知識を持ち、早期に医療機関を訪れて適切な治療を受けることが症状緩和への確実な道です。

 

<監修医師>

菊池祐二郎 医師
山王メディカルセンター 血管病センターにて診療に従事。
東京医科大学病院在籍中は主に心臓手術・血管外科を担当し、さらにその関連施設では人工透析管理に従事。心臓や血管に疾患のある患者様に元気な日常生活を送っていただけるよう、患者様お一人おひとりにもっとも適した治療法を考え、行っている。

専門:血管外科
経歴:東京医科大学卒、医学博士/前東京医科大学心臓外科医長
学会活動:日本外科学会認定外科専門医・認定医/日本循環器学会認定循環器専門医/日本脈管学会認定脈管専門医/日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医

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