2018.10.12

強迫性障害(OCD)とは

強迫性障害は、不合理だと分かっているのに、ある考えが頭から拭えない、手洗いや戸締まりを何度も繰り返すなどの症状が出る心の病気(メンタルヘルス疾患)です。原因は不明ですが誰もがなりうる病気であり、薬物療法と認知行動療法で改善することが分かっています。

 

強迫性障害(OCD)とは どこからが病気か

強迫性障害とは、「強迫神経症」といわれてきた心の病気(メンタルヘルス疾患)です。強迫観念、および強迫行為という「強迫症状」に特徴づけられます。「戸締まりをしただろうか」「決まった場所に物がないと落ち着かない」など誰もが感じることの延長線上にあるため、受診するべきか否かの判断基準が難しいところです。

戸締まりや火の元を何度も執拗に確認しても安心できない、確認のために仕事が遅れがちになるなど、生活が不便になっている場合は「強迫性障害」かもしれません。また、本人は「そこまでひどくはない」と感じていても、周囲の人が困っていたり、巻き込まれていたりする様子なら、受診を考えてもよいでしょう。

強迫性障害は誰でもかかりうる病気

国内の有病率はまだ完全には明らかになっていませんが、全人口の1〜3%と考えられており、決して稀な病気ではありません。もっとも多い発症年齡は15歳から40歳、男女比はほぼ1対1と考えられますが、どの年代・男女どちらでも発症する可能性があります。

強迫性障害の症状「強迫観念」と「強迫行為」

強迫性障害には「強迫観念」と「強迫行為」の2つの症状があります。共通している点は、傍から見ればばかげたことでも、本人は真剣に悩み、なんとかしたいと思っていることです。

強迫観念…考えや衝動が繰り返し頭に浮かび、その内容を不合理だと感じながらも、頭から追い払うことができない。

強迫行為…主に強迫観念にともなう不安を緩和したり、打ち消したりするために、自分でも「やり過ぎ」「無意味」と思いながらも、ある行為を繰り返すことがやめられない。

強迫性障害の主な症状

厚生労働省による、強迫性障害の代表的な例は以下のようなものです。

強迫性障害の原因 さまざまなストレス要因が関与

強迫性障害の原因は、いまだ特定されていません。しかし、抗うつ薬のSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)などが効果を発揮することから、脳内の神経伝達物質であるセロトニンが関与するという説が今日の主流となっています。

そのほか、本人の素因・性格、対人関係や仕事上のストレス、結婚・出産など、さまざまなストレス要因が関与すると考えられています。

強迫性障害治療と予後 症状をコントロールすることを目標に

強迫性障害の治療は、薬物療法と認知行動療法が主体です。まずSSRIで強迫症状・抑うつ・強い不安等を安定させてから、認知行動療法も行っていくのが一般的です。服薬はうつ病よりも高用量で、長期間の服薬が必要です。少量から始めて、徐々に服薬量を増やしていきます。

これらの治療で、全体の約7割の患者さんが症状を軽減、そのうちの6割の方は症状の消失、あるいはかなりの改善まで至ります。

ただ、強迫症状の一部は大なり小なりどんな人でも持っているものです。ですから「症状の消失」が治療目的ではなく、「自分の症状を上手くコントロールして、社会生活を送れるようになる」ことが治療目的となります。

<監修医師>

菊池祐二郎 医師
山王メディカルセンター 血管病センターにて診療に従事。
東京医科大学病院在籍中は主に心臓手術・血管外科を担当し、さらにその関連施設では人工透析管理に従事。心臓や血管に疾患のある患者様に元気な日常生活を送っていただけるよう、患者様お一人おひとりにもっとも適した治療法を考え、行っている。

専門:血管外科
経歴:東京医科大学卒、医学博士/前東京医科大学心臓外科医長
学会活動:日本外科学会認定外科専門医・認定医/日本循環器学会認定循環器専門医/日本脈管学会認定脈管専門医/日本抗加齢医学会認定抗加齢医学専門医

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