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伯父に送りたかった車椅子

後悔すること、ありませんか?
「昨日、夕飯食べた後にお菓子を食べすぎちゃった…」 「遅くまでテレビを見ていたお陰で今日は寝不足。早く寝るべきだった」 「今度買おうと思っていたコンビニスイーツが期間限定で。もうお店になかった…」
挙げればきりがないほど、後悔の連続です。
私の後悔は、数年前に他界した伯父に『車椅子をプレゼントすればよかった』ということです。
伯父の想い出
伯父は仕事一筋で、夜遅くまで残業したり飲みに行ったり。
休日も仕事関係の用事ででかけたり。
伯母も「亭主元気で留守がいい」と言っちゃう典型的な昭和のオヤジタイプの人でした。
そんな伯父が「もう仕事はやりきった」と言って、60歳に早目の定年退職をしました。
隠居暮らしをしたいと言って。
伯母は当時パートをしていたので、たまに母と一緒に会いに行くと伯父自らもてなしてくれました。
砂糖とミルクたっぷりのインスタントコーヒーを淹れて。

当時は新米社会人の私は、仕事一筋だった伯父に仕事のあれこれを説教されたりしていました。
定年後、はじめのうちは出かけたり、元職場の方と交流もあって飲みに出かけたりしていましたが、仕事一筋で趣味もなかったため人付き合いも減り、友人とも疎遠になってきました。
その頃に神経痛なのか足が痛いと言うことも増えました。
近所のパチンコ屋に出かけてたりもしていましたが、その回数も減り、家の中でじっとしていることも多くなってきました。
病院に行けばいいのに病院嫌いで聞く耳も持たず、伯父は困りものの頑固オヤジでした。
伯父に訪れた体の変化
そんな伯父に変化があったのが、ある年の暮れのことです。
急に立ち眩みがあり呼吸もしづらいという状態に。
しばらくしても体調は悪かったらしく、病院嫌いの伯父が「病院に行く」と言うので、伯母はタクシーを呼び、休日診療の救急センターへ行きました。 軽い肺炎と診断され「念のために入院されますか?」との医師の言葉に、病院嫌いの伯父は「結構です」と答えて自宅へ帰宅しました。

食欲もなく、出された薬は飲み、寝室で休んでいました。
私たちは話は伯母から聞いていましたが、年末年始で忙しかったこともあり「また年が明けて挨拶に行くね、お大事に」とだけ告げていました。
お正月気分も一気に吹き飛ぶ連絡がありました。
今朝、伯父が倒れたと。
救急車で運ばれ処置をしたがダメだったと。
伯父が急に息を引き取ってしまったのです。
今日、挨拶に行くねと約束はしていました。
また甘い、伯父特製のインスタントコーヒーが飲めると思っていたのに。
伯父の死因を調べてもらいましたが特に大きな病気もなく、老衰のため…ということでした。
定年してから10年弱。
70歳手前という、現代にしては若すぎる年齢での他界でした。
車椅子に携わる仕事に就いて知った車椅子の手軽さ
伯父の死から数年。
私はインターネットで介護用品を販売する仕事に関わっています。
私がこの仕事をしているのは、自宅から近かったとかたまたま求人があったというような、とてもとても自慢できない軽い動機ですが、仕事で車椅子を見るたびにあのときの後悔の念に駆られます。
私は現在の会社に入社するまで、インターネットで車椅子を買うという発想がありませんでした。

いつでもどこでもオンラインショップで、商品をカゴに入れるだけで立派な新品の車椅子が買えるのです。
そして驚いたのがその価格。
2万円あれば買える車椅子があります。
メーカー直送で卸売り販売をしているからできるこの安さ。 びっくりしました。 いつも私が思うこと。
新米社会人の安月給でも、あのとき伯父に車椅子をプレゼントすることができたんだと。
車椅子の購入でお悩みの方に
ネットで車椅子を購入するのはちょっと…という方もいるでしょう。
店舗で試乗できるし、施設や病院で薦められたものを買う方が安心だし、本当に自分にピッタリのものが選べそうだし。
人それぞれ症状も様々で、実際に使ってみて購入を決めるというのもとても大切なことです。
ただ私の場合、車椅子を買おうという提案を素直に聞いてもらえたでしょうか。 「車椅子の世話になるなんて人生おしまいだ」なんて偏見を車椅子に持っていた伯父を、お店まで連れて行けたでしょうか。
伯父は足が悪くなっても杖もシルバーカーも使っていませんでした。
歩きにくいから『もう家から出ない』という選択肢を選んでいました。
使うことが恥ずかしいという気持ちもあったのかもしれません。
もしあのときネットで車椅子を購入してあげていたら。
家族が購入すると喧嘩になることは目に見えています。
少し距離間のある可愛い姪という立場なら受け入れてくれたかもしれません。 でもあの伯父のことだから、嫌がられて返されて、私の自宅の押し入れで眠っているかもしれません。
2万円をドブに捨てたと思うかもしれません。
ショップからの立場でお話しさせて頂けますと、空気の代わりに樹脂が詰まっているノーパンクタイヤの車椅子であれば押し入れで眠らせていてもタイヤの空気抜けの心配はありません。

施設の備品としても選ばれています。
自宅に車椅子が一台あれば、災害時の避難で活用できるかもしれない。
そのうち年齢を重ねてきた父母にも使えるかもしれない。
はたまた自分が事故に遭っていつ車椅子の恩恵を受けるかも分からない。
実際には無駄ではないのです。
自宅の押し入れでしばらく車椅子が眠っていたとしても。
あるとき伯父たちにこう提案します。
「みんなで車に乗って遠出しない?」伯父は足が悪いからと断るでしょう。
でもこちらには車椅子があります。
車に載せられるほどコンパクトに折りたためる車椅子も豊富です。
疲れたら車椅子に乗ればいいよ、とさりげなく勧め、乗ってもらい気に入ってもらえればこちらのものです。
久しぶりの外の空気、楽しい時間を過ごすことは心身の健康を高めます。

伯父は晩年、食も細くなっていました。
足が痛いから動かない、動かないとお腹も空かない、お腹も空かないと少量しか食べられず栄養も偏りがちに。
栄養も摂らない・動かない状態では、どんどん筋力も落ち、ますます身体が動かなくなるのは想像するだけでも分かります。
栄養を摂らないと身体の内部、臓器もどんどん衰退していってしまいます。
もし、あのとき伯父に車椅子をプレゼントしていたら
あのとき伯父に車椅子があったら。
動いて、美味しいものを食べて。
また美味しいものを食べに行こうと言って出掛けて。
少しづつ足に力が戻ってくると、歩ける距離も増えたかもしれません。
足の痛みと向き合って、治療を始めたかもしれません。
車椅子が1台あるだけで、数年寿命が延びたかもしれません。
車椅子が1台あるだけで、楽しい思い出が増えたかもしれません。
伯父は幸せな人生でした。
あっという間にこの世を去りましたが、本人は大きな病気をしたわけでもなく、沢山の苦しい思いをせずに旅立てたので良かったのかなとも思います。
やるだけやっても結果は同じだったかもしれません。
でもどうしてもそんな後悔が、ふと頭をよぎるのです。
人生には沢山の選択肢があります。
悩んでも答えが出ないことも沢山あります。
悩んでなにもしない後悔より、やって後悔する方がいいのではないでしょうか。
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