2020.06.11

排便トラブル「便秘」&「下痢」…。どんな人がなりやすいの?

お腹の痛みや張りなどつらい症状を引き起こす便秘と下痢。
便秘や下痢はよくある排便トラブルの一つですが、それぞれ全く異なるものと考えている方も多いのではないでしょうか?
しかし、便秘と下痢は共に消化管…特に腸の異常によって引き起こされるもの。発症原因には共通する点も多々あります。

そこで今回は、便秘と下痢はどんな人に生じやすいのか、発症原因と共に詳しく解説します。
注意した方がよい便秘や下痢の特徴もご紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

便秘と下痢はなぜ起こるの?

まずは、便秘と下痢がどのようにして起こるのか詳しく見てみましょう。

便秘のメカニズム

「便秘」とは排便回数が少なくなる病気のことと思われがちです。
もちろん、排便回数が少ないことも便秘と診断されるの基準にはなりますが、便が硬いため強くいきむ必要がある・排便後も便が残っている感じがする、といった症状も便秘の症状の一つとされています。
つまり、毎日排便があったとしても、必ずしも「便秘ではない」と言い切ることはできないということです。

そんなさまざまな症状を引き起こす便秘は、原因も多岐に渡ります。

最も多い原因は、消化物から便を作り出して肛門へ送る大腸や直腸の働きに異常が生じることです。
その要因としては、加齢による大腸や直腸の機能の低下、運動不足、ストレス、ホルモンバランスの乱れ、薬の副作用などが挙げられます。

また、大腸がんや大腸に炎症が生じる病気などによって大腸が狭くなること、水分不足によって便が硬くなることなども便秘を引き起こす原因となります。

下痢のメカニズム

「下痢」は水分量の多い便が排出される病気のことです。

私たちが口から取り入れた飲食物は、胃・十二指腸・小腸などを通って大腸に流れ込みますが、さまざまな消化酵素などの働きでドロドロの液体となった状態で大腸に届けられます。
そして、大腸ではその液状の消化物から水分が吸収され、固形の便が作り出されるのです。

下痢は、大腸での水分吸収に異常が生じることによって引き起こされます。

その原因としては、「大腸内に細菌やウイルスなどが入り込んで炎症を引き起こすこと」、「大腸での水分吸収を妨げるような食品や薬を口にすること」、「ストレスや身体の冷えなどによって大腸の動きが異常に活発になり十分な水分が吸収されないまま排出されてしまうこと」が挙げられます。

便秘や下痢を起こしやすい人の共通点~その対処法は?~

このように、便秘と下痢にはさまざまな原因があり、両方に共通するものも少なくありません。
なかには治療をしなければ改善しないものもありますが、日常生活の乱れによって引き起こされる便秘や下痢は正しい対処をすれば改善できることも…。
では、便秘と下痢で共通する日常生活上の原因と対処法について詳しく見てみましょう。

腸内環境の変化

便秘や下痢は、便を作る大腸の働きに異常が生じることが大きな原因の一つです。

大腸の働きに異常を引き起こす要因はさまざまありますが、大腸内に住み着いている「腸内細菌」の異常によって便秘や下痢が引き起こされることがわかっています。

簡単に言えば、大腸の中には便通を整える働きのある「善玉菌」と有害な物質を生み出して大腸内の状態を悪くする「悪玉菌」が存在します。

このうち、悪玉菌の数が増えてしまうと大腸の働きを悪くして便秘を引き起こしたり、逆に過剰に大腸を刺激して動きを活発化させることで下痢を引き起こしたりすることも…。

腸内環境の乱れは、善玉菌のエサとなる乳酸菌やビフィズス菌、食物繊維、オリゴ糖などを含む食材を多く摂ることで改善します。
最近食生活が乱れがちだな…と感じる方はヨーグルトなどの乳製品、納豆・ぬか漬けなどの発酵食品、野菜、キノコ、果物類を多く摂るようにしましょう。

ストレス

ストレスは万病のもと。
日常的に大きなストレスがかかっているような状態が続くと、全身にさまざまな不調が引き起こされます。
便秘や下痢もその一つです。

というのも、大腸の動きはストレスの影響を受けやすい自律神経の働きによってコントロールされているから。
ストレスが強くなると自律神経バランスが乱れるため、大腸の動きが悪くなったり、逆に異常に活発になったりするというわけです。

社会生活を送る上で、ストレスを完全に避けることは困難でしょう。
ですが、便秘や下痢が続くときは身体が悲鳴を上げているサイン。
たっぷり睡眠や休養を取ったり、熱中できる趣味の時間を確保したり…と少しでもストレスがたまらない生活を心がけましょう。

こんな便秘や下痢には要注意!

便秘や下痢は比較的よく見られるありふれた病気です。

そのため、便秘や下痢に悩まされたとしても、軽く考えて病院を受診しない人も多いもの…。
ですが、上でも述べた通り、便秘と下痢は日常生活の好ましくない習慣によって引き起こされることも多い一方、大腸など排便に関わる器官の病気によって引き起こされるケースも少なくありません。

次のような便秘や下痢が生じたときは、できるだけ早く病院に相談するようにしましょう。

・便が赤く、血液が混ざっている
・便が極端に細い
・吐き気や発熱など別の排便トラブル以外の症状がある
・体重が短期間で減った
・下痢と便秘を交互に繰り返す

便秘と下痢には共通の原因も!生活を改めることで快適な便通を…

便秘と下痢は相反する症状を引き起こす病気ではありますが、共通する生活習慣上の原因もあります。
便秘や下痢はお腹の痛み、張りなどをつらい症状を引き起こすもの。
できれば避けたいですね。

便秘や下痢に悩んでいる方は、今回ご紹介した対処法を実践して快適な便通をキープしましょう。
便通の相談はしにくい…という方も多いかも知れませんが、健康的な生活に快適な便通は必須。
症状が長引くときは病院で検査や治療を受けることが大切です。

監修 内科医師:成田亜希子

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