2021.03.15

クラミジア感染症の症状とは?原因・検査・治療の流れをやさしく解説

国内で最も感染報告が多いクラミジア。男女ともに無自覚・軽症が多い感染症ですが、放置すると不妊症につながるおそれがあります。この記事では、クラミジア感染症の症状や検査方法について解説します。

クラミジア感染症の症状

クラミジアに感染すると、性器その他に症状が現れることがあります。ここでは典型的な症状とともに、クラミジア感染症の落とし穴について解説します。

男性は排尿痛、女性はおりものが増加

クラミジアは、感染しても症状が分かりづらいのが特徴です。男女別の症状について、くわしくチェックしましょう。

男性の症状
・排尿痛
・性交痛
・尿道からの分泌物
・尿道のかゆみ・不快感

クラミジアに感染すると、男性尿道炎を発症することがあります。トイレやセックスのときに尿道の痛みを感じますが、ごく軽いケースがほとんど。尿道からサラサラ~やや粘つきのある分泌物が出ることがありますが、少量で異変に気づかないことが多いようです。

女性の症状
・おりものの増加
・不正出血
・下腹部痛
・性交痛

女性では、わずかにおりものが増えることがあります。ですが、おりものの量は月経周期やストレスでも変化するもの。おりものだけでクラミジア感染症と判断するのは難しいようです。出血や痛みの初期症状も軽いことが多く、なかなか自覚に結びつきにくいとされています。
似た症状の性感染症として、淋病があります。こちらも無症状の割合が高いのですが、淋病の場合は緑黄がかったおりものが出ることがあります。

口腔に症状があらわれることも

近年はアダルト動画などの普及により、オーラルセックスが一般化。口腔のクラミジア感染を起こすケースが増えています。

口腔内に感染すると、
・のどの腫れ・傷み
・発熱
・咳

など風邪のような症状を起こすことがあります。ですが、口腔感染で症状が現れることはまれです。多くが無症状のため、気づかずにパートナーに感染させてしまうリスクがあります。ちなみに子宮頚管からクラミジアが検出されると、口腔にも10~30%の感染が認められるというデータがあります。口腔感染は決してまれなケースではありません。
アナルセックスなどを介して、肛門にも感染します。肛門付近のかゆみ・痛み・出血などがその症状です。まれに眼にも感染し、結膜炎を引き起こします。充血・めやに・まぶたの腫れなどが主な症状です。

クラミジア感染症は無症状が多い

クラミジアに感染しても、男性の50~60%、女性の80%が無症状とされています。症状が現れたとしてもごく軽いため、見落としてしまいがちです。これがクラミジア感染症の落とし穴で、自覚がないだけにパートナーに広げやすい厄介な感染症です。

潜伏期間が1~3週間と長いのも、クラミジア感染症の特徴です。感染経路を特定しづらいため、感染を広げる要因になっています。無症状の20代男性を検査すると、4~5%がクラミジア感染しているというデータもあります。

クラミジア感染症を放置した場合

症状が軽いなら、感染を恐れる必要はないように感じてしまいます。ですが、クラミジア感染症を放置するのは危険です。時間をかけて感染部位が広がり、重大な疾患につながるリスクがあるからです。

たとえば男性では、
・精巣上体炎
・男性不妊

女性の場合では、
・子宮頸管炎
・骨盤腹膜炎
・肝周囲炎
・不妊・流産

など、深刻なリスクを抱えてしまいます。女性の場合は卵管を介し、腹腔内や肝臓周辺にも炎症が広がってしまうケースも。クラミジア菌量が多い場合、救急搬送されるほどの激しい腹痛に襲われることがあります。また、男女ともにクラミジア感染が不妊症原因の一つとなっています。これも見逃せない点です。
さらに心配なのが、母子感染リスクです。妊婦のクラミジア感染を放置した場合、赤ちゃんに感染する確率は30~50%程度とされています。クラミジアが赤ちゃんが感染すると、結膜炎や肺炎などの病気をまねくおそれがあります。

クラミジア感染症を症状だけで判断するのは、非常に困難です。少しでも心当たりがある場合は、早めの検査が有効といえるでしょう。

クラミジア感染症の原因

クラミジアに感染するきっかけは、ほとんどが性行為です。ここでは具体的な感染経路およびハイリスク環境、クラミジア感染症の予防について解説します。

クラミジアの感染経路

クラミジア感染症の原因となるのは、クラミジア・トラコマティスです。粘膜や分泌物を介して感染するため、キスや性行為が感染経路となります。感染者との1回の性行為で感染する確率は、およそ50%ともいわれています。

クラミジア・トラコマティスは細胞内でのみ増殖し、空気や水中ではすぐに死滅する菌です。そのため、空気・水を介した感染例は報告されていません。銭湯・プール・お風呂などで感染を心配する必要はないでしょう。

クラミジアは国内最多の性感染症

クラミジア感染症は、数ある性感染症の中でも国内報告件数が最多です。とくに20~30前半の男性、20~24歳の女性の報告件数が多く、若い層の感染リスクが高いことを示しています。

年齢以外のハイリスク要因としては、
・複数のセックスパートナーがいる
・セックスのときにコンドームを使っていない
・性風俗の仕事をおこなっている
・これまで性感染症にかかったことがある

などがあります。本人あるいはパートナーが上記に当てはまると、感染リスクが高まります。

クラミジアは世界的にも報告数の多い感染症です。アメリカCDCの性感染症ガイドラインでは25歳以下の女性に積極的な検査を促す指針を出しています。

クラミジアを予防するには

クラミジアの予防には、オーラルセックスも含めてコンドームを使用するのがベストです。不特定多数とのセックスを避けるのも有効でしょう。しかし、クラミジアは感染者数が多い疾患です。きちんと予防していても、うつってしまう可能性はあります。自分はリスクが低いからといって安心せず、気になる症状がある場合は早めに検査を受けておくとよいでしょう。

症状が出たらクラミジア感染症の検査と治療を

クラミジア感染症は医療機関受診のほか、郵送キットでも検査可能です。万が一陽性でも、初期なら治療は難しくありません。検査・治療の流れについて確認しましょう。

検査は郵送キットでも可能。淋病と同時検査を

クラミジアの感染が不安な場合、医療機関で検査を受けられます。男性は泌尿器科、女性は婦人科を受診するとよいでしょう。受診に抵抗がある場合は、郵送キットでも検査できます。粘液を採取する検査なので、初めてでも簡単です。また、自分の生活リズムを崩さずに検査を受けられるメリットもあります。

クラミジア検査は、淋病との同時検査が望ましいでしょう。クラミジアと淋病を併発しているケースはおよそ10~30%で、同時感染しているおそれがあります。同時にチェックしておけば、その後の治療もスムーズです。

検査では粘膜または血液を採取

クラミジア検査では、粘液または血液を採取します。一般的なのは粘膜検査です。部位別に粘膜を採取するため、感染場所が特定しやすいというメリットがあります。ただし妊娠している場合は、性器の粘液採取によるリスクを考慮して血液検査がおこなわれます。

クラミジア感染症の治療方法

検査でクラミジア感染が認められた場合は、医療機関を受診しましょう。抗生剤が処方されるので、服用して治療します。治療期間は1週間程度で、一定期間が経過したのちに医療機関で再検査を受けます。陰性が確認されれば治療終了です。
治療のときに気をつけたいのが、ピンポン感染です。夫婦などのカップルでは双方が感染していることがあり、1人だけ治療を受けてもパートナーから再感染してしまいます。感染が確認された場合はパートナーにも検査を受けてもらい、治療が終了するまでセックスは控えましょう。

まとめ

クラミジアは無症状でも感染していることがあり、放置すれば不妊症など重大なリスクにつながります。とくに妊娠を考えているカップルは、きちんと検査して適切な治療を受けましょう。

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