2021.03.19

HIVはエイズと違う?症状から検査方法まで知っておきたい基礎知識

性行為や血液感染、母子感染などで体内に入り込み、免疫機能を低下させるHIV(ヒト免疫不全ウイルス)。感染段階によっては感染に気付かず重症化してしまうことも。
不治の病と言われていたHIVですが、今は早期発見・治療により発症を抑えることが可能です。
そのためにはHIVの初期症状を把握し、「もしかして」と気づくことが重要。早期発見に役立つ基礎知識を紹介していきます。

HIVとはどんな症状?

HIV=エイズと認識している方も少なくありませんが、これは誤りです。まずはHIVとエイズとは何を指すのか、それぞれの違いを整理します。

HIVはウイルスの名前

HIVは「ヒト免疫不全ウイルス」というウイルスの名称です。HIVウイルスが体に入ってしまうと、体内にあるリンパ球が壊されます。これにより免疫が低下し、症状が悪化するとガンや肺炎などの深刻な病気を引き起こします。
エイズは「後天性免疫不全症候群」の略称で、HIVウイルスに感染した人が引き起こした日和見感染などの感染症のことを指すのです。

主なHIVの感染経路は3つ。日本では性行為が多数

HIVウイルスは主に、血液、性的接触、母子感染の3つが感染経路とされます。

・血液感染
血液感染は、輸血、注射器の回し打ちなどで感染する場合が多いです。何重もの対策が取られているため、国内で輸血による感染リスクは低いと言えますが絶対ではありません。

・性的接触
性行為による感染は基本的に、HIVが粘膜や傷口から血液の中に入り込むことで感染します。特に、セックスやフェラチオ、クンニリングスなどの性行為によるHIV感染の可能が高いです。出血している場合や月経時など、状況により感染の可能性は変化するため、少しの性的接触でもHIV感染の可能性がゼロとは言い切れません。

・母子感染
母親が妊娠中にHIVウイルスに感染していた場合、お腹の中の子供に感染することがあります。ほとんどの産婦人科では、妊婦さんの同意のもとでHIVの検査を行うことができますが、任意のため検査を受けない方もいるようです。
検査を行い感染対策を行うことができると子供への感染率は2%以下に抑えることができますが、感染対策がしっかり出来ないと、感染率は25%ほどに上昇してしまいます。
妊婦さんの方は特別な事情がない限り、HIVの検査を行うことをおすすめします。

ちなみに日本では、性行為による感染が最も多く、感染原因の80%以上を占めています。

HIVの感染症状は段階で違う!

感染初期から中間・年後で症状が変化していきます。主に、感染初期、無症後期、エイズ発症期の3つの段階に分かれおり、感染の段階別にその症状を説明していきます。

【HIV感染初期】症状はインフルエンザに似てる?

HIVウイルスに感染して1~2週間で初期症状が現れます。症状は人によって様々で、初期症状が全くでない人もいれば、無菌性髄膜炎という、強い頭痛や吐き気などに見舞われる強い症状が出る場合もあります。症状は数日から数週間続き、ピークを迎えたのち自然におさまります。
インフルエンザの症状と似ており、勘違いするケースも少なくありません。流行期以外にインフルエンザのような症状が続いた場合は、感染を疑うべきでしょう。

【HIV無症候期】感染力は維持し無症状に

感染初期症状から数週間後、無症状がしばらく続きます。HIVは体内で毎日およそ100億個に増殖。免疫に重要な役割を果たすTリンパ球がHIVによって死滅していき、通常は700〜1500個あるTリンパ球が200個未満になったときに免疫不全状態となりエイズの発症が始まりまるのです。
短い場合数週間、長くて10年以上と、無症状の期間は人によって大きく違います。

【エイズ発症期】日和見感染や悪性腫瘍などを発症

適切な治療を行わない場合、エイズを発症します。HIV感染によりリンパ球の数が急激に減少し、免疫力が低下することで和見感染症とよばれるさまざまな病気を発症。最終的には命を落としてしまいます。

エイズ治療は進歩しており、発症してしまっても2年以内に抗HIV療法を行うことで症状の進行を抑えられるようになりました。

HIVのワクチンの開発は進んでいる?

インフルエンザのように予防接種などのワクチンがあれば、HIVに感染する人々の数を格段に減らすことができるかもしれません。

残念ながら現在、HIVやエイズのワクチンは正式には完成していません。一人ひとりがHIVの感染予防は不可欠なのです。

HIV検査で早期発見・治療を

HIV感染の心配がある方に向け、検査方法や治療について紹介していきます。

HIVの検査方法は病院とセルフチェックの2つい

HIV検査は、①保健所や医療機関②セルフチェックの2つに分かれます。

①保健所・医療機関

病院などで採血を受けます

スクリーニング検査
この最初の段階の検査では、確実に陰性の人をふるいにかけるためのHIV検査です。陰性の人はHIVに感染していません。陽性となった人は、感染の恐れがあることを指します。そのためスクリーニング検査では、本当は感染していないのに、陽性反応がでてしまう、「偽陽性」が起こることもあります。
この段階での陽性反応は、あくまで可能性としての陽性反応です。

確認検査
ここで、スクリーニング検査で陽性反応となった人を対象に再検査を行います。確認検査は全国の衛生研究所で実施されますが、衛生研究所への検査依頼はスクリーニング検査を行った医療機関などが担当します。

詳しい検査を行った後に、1週間前後で検査結果が判明します。

即日に検査結果が知りたい場合は、即日検査を行っているいくつかの保健所や医療機関でスクリーニング検査を行うことができます。陰性の場合はその日で終了となりますが、ここで陽性反応が出た場合は同じく1週間程度検査に時間を要しますのでご注意ください。

②セルフチェック

HIVの検査キットがあり、それを購入し、検査する方法です。
検査キットを使用した検査方法のメリットは、医療機関などに足を運ぶ時間がない方が手軽に検査できる点、他人と対面せずに検査ができるため、知り合いHIV検査がばれにくいなどがあげられます。
一方デメリットとしては、もし陽性反応が確認された人へのカウンセリング体制が医療機関での検査と比較すると不十分である点が挙げられます。不安なら病院や保健所での検査が確実ではないでしょうか。

まとめ

HIVの症状に不安があるかた、HIVの可能性が高いことが判明してから検査を行いたい方は全国各地の保健所、医療機関、専門ホットラインなどで相談が可能です。

まとめ

HIVは早期検査による発見と治療により、発症や重症化を防ぐことが可能です。性行為によって移るHIVは、誰もがかかるリスクのある感染症です。HIVを「自分と関係のない病気」だと考えてしまうのは危険です。少しでも不安がある方は積極的にHIV検査を受けましょう。

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